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失行とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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失行

「失行の症状が見られる」などのように使う「失行」という言葉。

「失行」は、音読みで「しっこう」と読みます。

「失行」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「失行」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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失行の意味

「失行」には次の意味があります。

意識や運動機能に障害はないのに、大脳に障害があるために、ある動作をしようとしても行えない状態。失行症。(出典:デジタル大辞泉)

服を着たり、箸を持ったりなど日常的に行っていた動作や物の操作が、運動機能に障害はないにもかかわらず行えなくなる状態です。
認知症の症状や、脳梗塞の後遺症として発症することがあります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・「失行」とはそもそも、何かの要求に対して、その要求そのものは理解できるが、要求に応じた行動ができない症状のことを言う。
(出典:澤口俊之『あぶない脳』)

・「理解力や認識力ではなく、行為の喪失」といった意味で、「失行」なのだ。
(出典:澤口俊之『あぶない脳』)

・さらには失行症・失認症からも立ちなおるまでの困難な過程が語られているいわば社会復帰の記録である。
(出典:蓮實重彦『表層批評宣言』)

・それだけに、幻覚、錯覚、判断力低下、方向感覚の喪失、袋のひもすら解けないという一貫した行動のとれない状態、つまり失行状態などが記録され、また、五日間の空腹による味覚の変化もありありと記録されている。
(出典:中村希明『怪談の科学―幽霊はなぜ現れる』)

・祖母は最近、失行の症状が見られ始めていた。

類語

失認(しつにん)
意味:視力,聴力,触力などの一次的な知覚機能に障害はないにもかかわらず,対象を把握できない認知の障害をいう(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

失語症(しつごしょう)
意味:聴覚や発声器官に異常がないのに、大脳の病気や障害によって言語中枢が損傷され、言葉を理解したり話したりできなくなる状態。(出典:デジタル大辞泉)

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