禍
「コロナ禍」などのように使う「禍」という言葉。
「禍」は、音読みで「か」と読みます。
「禍」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「禍」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
禍の意味
「禍」には次の意味があります。
・思いがけない災難。(出典:デジタル大辞泉)
「禍」は「わざわい」「まが」と読む場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・三十曲しかかけられないので一人につき一曲と決めたのが禍いしている。
(出典:高橋克彦『幻少女』)
・僕は始めから、あの小説を書けば自分に禍が来ることを知っていたのだ。
(出典:谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』)
・しかも、彼の予想したとおり、これで禍がなくなったわけではなかった。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 恐怖の谷』)
・さうして、これが彼の恐ろしい禍の來る前觸れではないかとも恐れられた。
(出典:岡本綺堂『半七捕物帳』)
・一七一三政治論文が禍して逮捕されたが、ふたたびハーリーに救われる。
(出典:デフォー/佐山栄太郎訳『ロビンソン・クルーソー』)
類語
・禍事(まがごと)
意味:凶事。災難。また、不吉な言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・禍々しい(まがまがしい)
意味:悪いことが起こりそうである。不吉である。(出典:デジタル大辞泉)
・因果(いんが)
意味:仏語。前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れるとする考え。特に、前世あるいは過去の悪業の報いとして現在の不幸があるとする考え。(出典:デジタル大辞泉)
・不幸(ふこう)
意味:幸福でないこと。また、そのさま。ふしあわせ。(出典:デジタル大辞泉)
・薄幸(はっこう)
意味:幸せに恵まれないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)