見放す
「親に見放される」などのように使う「見放す」という言葉。
「見放す」は、訓読みで「みはなす」と読みます。
「見放す」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「見放す」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
見放すの意味
「見放す」には次の意味があります。
・見切りをつけて従来の関係を断つ。(出典:デジタル大辞泉)
「見放す」とは、対象に対してだめだと諦めたり、匙を投げることを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうやって中央的な目から見放されていても田舎はちゃんと存在している。
(出典:赤瀬川原平『老人力 全一冊』)
・多くのものから見放された老人が三人、肩を寄せ合って暮らしていたのだ。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・出来の悪さも才能とするのならとことん才能というものに見放された人間。
(出典:牧野修『ファントム・ケーブル』)
・魔法に見放されたふたりは、まったく似合いの組み合わせになるだろう。
(出典:ピアズ・アンソニイ『魔法の国ザンス1~カメレオンの呪文~』)
・あるいは、このところ勝ち運に見放されているだけかも知れなかった。
(出典:原尞『私が殺した少女』)
類語
・見捨てる(みすてる)
意味:世話をしたり、関係を保ったりするのをやめる。(出典:デジタル大辞泉)
・見限る(みかぎる)
意味:見込みがないとしてあきらめる。見切りをつける。(出典:デジタル大辞泉)
・愛想を尽かす(あいそをつかす)
意味:あきれて好意や親愛の情をなくす。(出典:デジタル大辞泉)
・匙を投げる(さじをなげる)
意味:医者が、これ以上治療法がないとして病人を見放す。また、救済や解決の見込みがないとして、手を引く。(出典:デジタル大辞泉)
・見切りをつける(みきりをつける)
意味:見込みがないと判断する。(出典:デジタル大辞泉)