誇大妄想
「誇大妄想が著しい」などのように使う「誇大妄想」という言葉。
「誇大妄想」は、音読みで「こだいもうそう」と読みます。
「誇大妄想」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「誇大妄想」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
誇大妄想の意味
「誇大妄想」には次の意味があります。
・自分の能力や境遇を過大に評価したり、想像したものを事実であるかのように思い込んだりすること。(出典:デジタル大辞泉)
つまり、「自分はひどく特別な能力があると大げさに評価し、またそれが事実であるとすっかり信じ込んでいる状態」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この土地では、誰も彼もが自分たちの作りだした誇大妄想に踊っていた。
(出典:伊都工平『天槍の下のバシレイス1 まれびとの棺 〈上〉』)
・問題は彼が自分の力の限界を知らない誇大妄想狂になっていたということさ。
(出典:ハメット/村上啓夫訳『デイン家の呪い』)
・こういう主題をまとめようなどと思うのは、一種の誇大妄想かもしれない。
(出典:養老孟司『涼しい脳味噌』)
・川辺みさ子は、あの怪我から少し誇大妄想のようになったというのだった。
(出典:宮本百合子『道標』)
・なんというか、誇大妄想というか、妙というか、ムチヤクチャなのだ。
(出典:橋本紡『半分の月がのぼる空8』)
類語
・荒唐無稽(こうとうむけい)
意味:言動に根拠がなくて、とりとめもないこと。でたらめであること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・絵空事(えそらごと)
意味:大げさで現実にはあり得ないこと。誇張した表現。(出典:デジタル大辞泉)
・フィクション
意味:作り事。虚構。(出典:デジタル大辞泉)
・幻想(げんそう)
意味:現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・架空(かくう)
意味:根拠のないこと。また、事実に基づかず、想像によってつくりあげること。(出典:デジタル大辞泉)