傍受
「通信を傍受する」などのように使う「傍受」という言葉。
「傍受」は、音読みで「ぼうじゅ」と読みます。
「傍受」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「傍受」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
傍受の意味
「傍受」には次の意味があります。
・無線通信を、交信の相手でない者が受信すること。(出典:デジタル大辞泉)
「傍受」と「盗聴」は、当事者に気付かれないように情報を盗み聞きする点は共通していますが、前者が聴く行為そのものが目的であるのに対し、後者は得られた情報を何らかの意図を持って利用することを目的としている点で異なります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ほかの宇宙船に傍受される事もないだろうが、一応注意しておいた方がいい。
(出典:小松左京『さよならジュピター』)
・傍受されたとしても、ただのノイズとしてしか聞こえないはずだ。
(出典:藤咲淳一『攻殻機動隊 虚無回廊』)
・ベテラン刑事の電話の傍受をごまかし、計画を進行させなければならない。
(出典:星新一『できそこない博物館』)
・電波の送受信の状況がどこかで傍受されているのではないか?
(出典:伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』)
・無線機で傍受したものをそのままBGMとして流しているのだ。
(出典:谷川一巳『世界の「空港」物語』)
類語
・盗聴(とうちょう)
意味:第三者が聞いてはいけない他人の会話・重要な会議の内容などを、当事者にわからないようにこっそりと聞くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・盗み聞き(ぬすみぎき)
意味:他人の会話などを、こっそり聞くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・受信(じゅしん)
意味:電信・電波などを受けること。(出典:デジタル大辞泉)
・着信(ちゃくしん)
意味:電話がかかってきたり、メールを受信したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・立ち聞き(たちぎき)
意味:立ち止まって他人の会話をこっそり聞くこと。(出典:デジタル大辞泉)