精進料理
「精進料理を食べる」などのように使う「精進料理」という言葉。
「精進料理」は、「しょうじんりょうり」と読みます。
「精進料理」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「精進料理」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
精進料理の意味
「精進料理」には次の意味があります。
・野菜、海藻、穀類だけを材料として魚介、肉類をいっさい用いない料理。(出典:精選版 日本国語大辞典)
鳥獣魚肉類を避け、野菜・穀類・海藻など植物性の材料を用いた料理で、仏教の精進の思想からきたものです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・生臭料理か精進料理かわからないような味は、食べない方がましなのよ。
(出典:駒田信二『好色の戒め 「肉蒲団」の話』)
・中華料理の精進料理について私は度重なる経験を持っているわけではない。
(出典:開高健『最後の晩餐』)
・食べることが許されたものといえば、脂っ気のない精進料理ばかり。
(出典:西野かつみ『かのこん 第11巻 ~アイはぼくらをすくう!~』)
・寺の料理というのは、獣肉を一切使わない精進料理ではなかったか。
(出典:今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』)
・精進料理がそうのように、一切素材を無駄にしない精神ですよ。
(出典:松平維秋『松平維秋の仕事』)
類語
・精進(しょうじん)
意味:ひたすら仏道修行にはげむこと。また、その心のはたらき。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一汁一菜(いちじゅういっさい)
意味:汁一品、おかず一品だけの食事。粗末で質素な食事。(出典:デジタル大辞泉)
・ベジタリアン(vegetarian)
意味:菜食主義者。肉や魚などの動物性食品をとらず、野菜・芋類・豆類など植物性食品を中心にとる人。(出典:デジタル大辞泉)
・本膳料理(ほんぜんりょうり)
意味:正式の日本料理の膳立てで、冠婚葬祭に用いる儀式料理。本膳と、二の膳・三の膳などを加える。献立には一汁三菜・二汁七菜・三汁十一菜などもあるが、二汁五菜が一般的。(出典:デジタル大辞泉)
・懐石(かいせき)
意味:茶の湯の席で、茶をすすめる前に出す簡単な手料理。一汁三菜が一般的。茶懐石。懐石料理。(出典:デジタル大辞泉)