言下
「言下に否定する」などのように使う「言下」という言葉。
「言下」は、音読みで「げんか」と読みます。
「言下」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「言下」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
言下の意味
「言下」には次の意味があります。
・言葉の終わるか終わらないかに、すぐ。言いおわった直後。(出典:デジタル大辞泉)
「言下」を分かりやすく言うと「言葉が終わったすぐ後」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どこか他に飲むところは無いかと聞くと、ございます、と言下に答えた。
(出典:太宰治『津軽』)
・私は言下に考えられませんと答え、その理由を説明しました。
(出典:泡坂妻夫『11枚のトランプ』)
・それにもかかわらず言下に、なんのためらいもなく、知らなかったと答えた。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル6] 横溝正史 「人面瘡」』)
・娘がある私立の名を挙げた時、彼女は言下にこう言ったそうだ。
(出典:沖藤典子『転勤族の妻たち』)
・「おれは趣味と学問とが一致するところへゆく」と、言下にいったのが今西である。
(出典:草柳大蔵『実力者の条件 この人たちのエッセンス』)
類語
・即答(そくとう)
意味:その場ですぐに返答すること。(出典:デジタル大辞泉)
・早速(さっそく)
意味:すみやかなこと。すぐ行うこと(出典:デジタル大辞泉)
・途端(とたん)
意味:あることが行われた、その瞬間。そのすぐあと。(出典:デジタル大辞泉)
・即時(そくじ)
意味:すぐその時。即刻。また、短時間。(出典:デジタル大辞泉)
・直ちに(ただちに)
意味:時間を置かずに行動を起こすさま。(出典:デジタル大辞)