機運
「機運が熟する」などのように使う「機運」という言葉。
「機運」は、音読みで「きうん」と読みます。
「機運」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「機運」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
機運の意味
「機運」には次の意味があります。
・時のめぐりあわせ。物事をなす時機。(出典:デジタル大辞泉)
「機運」をわかりやすく言うと「何かを行うのに良いとき」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人々はほとんど自ら知らずして、当時の機運につれて変化しつつあった。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・君をしてあのことあらしめた機運がそれであったとはっきりといえるのである。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(下) 〓あり』)
・合併反対の機運が高まるにつれて、次は成瀬昌之の時代になると読んだ。
(出典:山田智彦『銀行 男たちの挑戦』)
・半蔵はこれを読んで復古の機運が熟したのは決して偶然でないことを思った。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)
・否、大多数の婦人自身の要求でその施設の起る機運を促さねばなりません。
(出典:与謝野晶子『平塚・山川・山田三女史に答う』)
類語
・時機(じき)
意味:何かを行うのによい機会。(出典:デジタル大辞泉)
・潮時(しおどき)
意味:物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。(出典:デジタル大辞泉)
・好機(こうき)
意味:物事をするのにちょうどよい機会。(出典:デジタル大辞泉)
・頃合い(ころあい)
意味:適当な時機。(出典:デジタル大辞泉)
・チャンス
意味:物事をするのによい機会。(出典:デジタル大辞泉)