自責の念
「自責の念に駆られる」などのように使う「自責の念」という言葉。
「自責の念」は、音読みで「じせきのねん」と読みます。
「自責の念」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「自責の念」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
自責の念の意味
「自責の念」には次の意味があります。
・後悔して自分を責める心持ち。(出典:実用日本語表現辞典 )
「自責の念」をわかりやすくいうと「過去の自分の行いに対して責任を感じ後悔する気持ち」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・今では悔恨と自責の念に駆られるのであつた。
(出典:谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のをんな』)
・夜は自責の念にせまられて眠れなかつた。
(出典:種田山頭火 『其中日記』)
・今まで大きなことをいっていただけに、自責の念にさいなまれるのだ。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 3 西戦の巻(下)』)
・深く自責の念に苦しめられた。
(出典:ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 『ジャン・クリストフ』)
・自責の念に追いつめられた気持から自殺の道を選んだ。
(出典:西村京太郎『みちのく殺意の旅』)
類語
・後悔(こうかい)
意味:自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。(出典:デジタル大辞泉)
・悔いる(くいる)
意味:後悔すること。(出典:デジタル大辞泉)
・恥じ入る(はじいる)
意味:ひどく恥ずかしいと思う。深く恥じる。(出典:デジタル大辞泉)
・自己嫌悪(じこけんお)
意味:自分で自分自身が嫌になること。(出典:デジタル大辞泉)
・慚愧(ざんき)
意味:自分の見苦しさや過ちを反省して、心に深く恥じること。(出典:デジタル大辞泉)