変容
「しばらくぶりの故郷は変容していた」などのように使う「変容」という言葉。
「変容」は、音読みで「へんよう」と読みます。
「変容」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「変容」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
変容の意味
「変容」には次の意味があります。
・姿や形、また、状態や内容などが変わること、または変えること。変様。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「変容」をわかりやすくいうと、何かが変化したり変化させたりするという意味になります。
物事だったり様子だったり、有形無形は関係なく様変わりするということをあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・暁闇の荒れ地を小走りに進むうちに、奇妙に意識が変容していくような気がした。
（出典：貴志祐介『新世界より』）
・彼女が現実を変容させるようなことがあれば僕には解ります。
（出典：谷川流『5 涼宮ハルヒの棒 走』）
・しかし、どれほど松平が優秀でも、人間の記憶は少しずつ変容していく。
（出典：万城目学『プリンセス・トヨトミ』）
・現実が変容するときにのみ感じる、冷え切った炎のような感覚だった。
（出典：菊地秀行『トレジャー・ハンター5 エイリアン怪猫伝』）
・それは一回転してもどってくるたびに予想もつかない形に変容した。
（出典：神林長平『七胴落とし』）
類語
・変化（へんか）
意味：ある性質、状態が他の性質、状態に変わること、または、変えること。へんげ。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・変態（へんたい）
意味：様子・かたちを変えること。また、そのかたち。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・移り変り（うつりかわり）
意味：事態や状況が時のたつにつれて変わってゆくこと。（出典：デジタル大辞泉）
・様変り（さまがわり）
意味：ようすや情勢がすっかり変わること。（出典：デジタル大辞泉）
・面変わり（めんかわり）
意味：物のようすが変わること。（出典：デジタル大辞泉）
