慎重
「ここは慎重に進めよう」などのように使う「慎重」という言葉。
「慎重」は、音読みで「しんちょう」と読みます。
「慎重」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「慎重」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
慎重の意味
「慎重」には次の意味があります。
・注意深くて、軽々しく行動しないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「慎重」の対義語は「軽率」です。「軽率」は「 事の善悪や成否などをよく考えずに何かをしたり言ったりする様子」を表します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これはよほど慎重に考えてみなければならないかなり大事な問題である。
(出典:寺田寅彦『雑記(I)』)
・だからわたしは、慎重さだけでは平和を保証するには足りないと考える。平和を支えるのは正義への愛なのだ。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(上)』)
・一方、二船の相互速度はきわめて慎重に調整されなければならなかった。
(出典:アシモフ/川口正吉訳『暗黒星雲のかなたに』)
・だがこのわずかな災難が、かれらの動きをさらに慎重にさせたのだった。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 13 竜の挑戦〔上〕』)
・だが僕は、君に対してはこれだけ慎重にやらねばならぬと考えたのだ。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)
類語
・細心(さいしん)
意味:細かいところまで心を配ること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・入念(にゅうねん)
意味:細かいところまで行きとどいていて、丁寧なこと。また、そのさま。ねんいり。(出典:デジタル大辞泉)
・手堅い(てがたい)
意味:やり方が堅実で、あぶなげがない。はでな面はないが確実である。(出典:デジタル大辞泉)
・用心深い(ようじんぶかい)
意味:よく注意して十分に心をくばっている。警戒心が強い。(出典:デジタル大辞泉)
・大事を取る(だいじをとる)
意味:軽々しく物事をしない。用心し、自重する。(出典:デジタル大辞泉)