焦る
「気が焦る」などのように使う「焦る」という言葉。
「焦る」は、訓読みで「あせる」と読みます。
「焦る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「焦る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
焦るの意味
「焦る」には次の意味があります。
・早くやろう、うまくやろうと思っていらいらする。 (出典:大辞林 第三版)
「焦る」」は、「気持ちばかりが急いでいる、落ち着かない様子」を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・焦るあまり、枕元のなにかを倒してガタンと音をたててしまった。
(出典:久美沙織『小説 エマ 2』)
・ もう一七歳だと焦る気持ちと、まだ一七歳だと安心する気持ちが交差する。
(出典:綿矢りさ『インストール』)
・言葉のことをいわれた時は焦ったが、女のほうが勝手に納得してくれた。
(出典:千葉暁『アルス・マグナ3 大いなる秘法 碧眼の女神』)
・自分の力作に十分な自信を持っていて、俺のように決して焦っていない。
(出典:菊池寛『無名作家の日記』)
・なんか、町全体が何かにひどく焦ってイライラしているような気がする。
(出典:永沢光雄『風俗の人たち』)
類語
・苛立つ(いらだつ)
意味:気持ちがいらいらして、じっとしていられなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
・気が急く(きがせく)
意味:早くしようと気持ちがはやる。気があせる。(出典:デジタル大辞泉)
・逸る(はやる)
意味:早く実現させたくて気持ちばかりあせる。(出典:大辞林 第三版)
・待ち遠しい(まちどおしい)
意味:待つ間が長くて、じれったく思う。早く来ればいいとしきりに思う。(出典:大辞林 第三版)
・切羽詰る(せっぱつまる)
意味:ある事態などが間近に迫ってどうにもならなくなる。身動きがとれなくなる。(出典:デジタル大辞泉)