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陥るとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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陥る

「ジレンマに陥る」などのように使う「陥る」という言葉。

「陥る」は、訓読みで「おちいる」と読みます。

「陥る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「陥る」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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陥るの意味

「陥る」には主に次の二つの意味があります。

1落ちて中に入る。はまる。
2望ましくない状態になる。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

陥るの意味①「落ちて中に入る。はまる。」

「陥る」の一つ目の意味は「落ちて中に入る。はまる。」です。

 高所から、または別な意識へと自分の心身が移ってしまい、簡単に脱出できない状態のことを言います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・正直云ふと、初めてあの人に手紙書くみたいな錯覚につてゐるのよ。
(出典:岸田国士『泉』)

・のみならずそういうものにろうとする一切の傾向は予め警戒を必要とする。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)

・その態度はたちまち市民兵や民衆を尻込みさせ、混乱にらせてしまった。
(出典:アレクサンドル・デュマ/横塚光雄訳『黒いチューリップ』)

・僕も男だからこれから先いつどんな女を的に劇烈な恋にらないとも限らない。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)

・医師の未熟なために臣民が危険にらないように余はこのように配慮する。
(出典:水上茂樹『文明と病気』)

陥るの意味②「望ましくない状態になる。」

「陥る」の二つ目の意味は「望ましくない状態になる。」です。

 難問が解決できず悩んだり、また相手に騙されて悪い状況になってしまったりすることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・故郷を新しく作ることも可能だし、危機におちいれば助けてくれる人もいる。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料X』)

・きみたちにはそういう習慣にらないよう積極的に努力してもらいたい。
(出典:ロバート・アスプリン『銀河おさわがせ中隊』)

・個人的生命は必ず外は世界と衝突し内は自ら矛盾にらねばならぬ。
(出典:西田幾多郎『善の研究』)

・私は、こゝに、氏がみじめな理論的混乱につてをられるのを発見する。
(出典:平林初之輔『文学の本質について(二)』)

・その晩の私はともすれば、弱々しい感傷的な気分にいりがちであった。
(出典:プーシキン/中村白葉訳『大尉の娘』)

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