白昼夢
「白昼夢を見る」などのように使う「白昼夢」という言葉。
「白昼夢」は、音読みで「はくちゅうむ」と読みます。
「白昼夢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「白昼夢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
白昼夢の意味
「白昼夢」には次の意味があります。
・日中、目を覚ましたままで空想や想像を夢のように映像として見ていること。また、そのような非現実的な幻想にふけること。白日夢。(出典:デジタル大辞泉)
「白昼夢」をわかりやすく言うと「覚醒した状態で夢のようなものを見ること」という意味です。
漢字の通り「白昼(=昼間)に見る夢」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・白昼夢に浸っていたため、バスがやってきたのに気がつかなかったのだ。
(出典:筒井康隆『『筒井康隆100円文庫全セット』』)
・玄児の声で、私はそんな白昼夢めいた物思いから引き戻されたのだった。
(出典:綾辻行人『暗黒館の殺人(上)改訂06 02 08』)
・文芸部のドアを開けた俺は、ハルヒの一喝によって白昼夢から戻された。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒの憤慨』)
・彼は白昼夢を見ているのではないかとさえ思った。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』)
・それらの白昼夢においては、自我が傍観者の役割に甘んじているのである。
(出典:フロイト/高橋義孝訳『芸術論』)
類語
・夢心地(ゆめごこち)
意味:夢を見ているときのような、ぼんやりした心持ち。(出典:大辞林 第三版)
・夢想(むそう)
意味:夢のようにあてもないことを想像すること。(出典:デジタル大辞泉)
・現実逃避(げんじつとうひ)
意味:実際問題としてやらなくてはならないことを、意図的に避けようとすること。(出典:デジタル大辞泉)
・空想(くうそう)
意味:現実にはありそうにもないことをあれこれ頭の中で想像すること。 (出典:大辞林 第三版)
・幻想(げんそう)
意味:現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。(出典:デジタル大辞泉)