国是
「日本の国是」などのように使う「国是」という言葉。
「国是」は、音読みで「こくぜ」と読みます。
「国是」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「国是」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
国是の意味
「国是」には次の意味があります。
・ 国全体が是(ぜ)と認めた政治上の方針。一国の確定した施政方針。(出典:精選版 日本国語大辞典)
法律とは違い、政治上の方針のことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それで北海道開発の問題は、今後の日本の国是を左右するともいえよう。
(出典:中谷宇吉郎『北国の春』)
・僕はQ国の国是たる透明主義の洗礼を、まづここで受けたわけである。
(出典:神西清『わが心の女』)
・だが、〈琅〉は基本的に、降伏した者は殺さないという国是を掲げていた。
(出典:井上祐美子『五王戦国志6 風旗篇』)
・そのように教え込まれ、忘れるには深すぎる部分で根を張った国是という名の偏見。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(上)』)
・国是で国民の平等を唱えながらあれだけ貧富の差があったら、警備しなくては危険だろうに。
(出典:米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』)
類語
・国策(こくさく)
意味:国家の目的を遂行するための政策。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・政策(せいさく)
意味:政府・政党などの施政上の方針や方策。(出典:デジタル大辞泉)
・体制(たいせい)
意味:社会が一定の原理によって組織だてられている状態。(出典:デジタル大辞泉)
・国体(こくたい)
意味:国家の根本体制。(出典:デジタル大辞泉)
・政略(せいりゃく)
意味:政治上または政権をとるための策略。(出典:精選版 日本国語大辞典)