口外
「決して口外してはいけない」などのように使う「口外」という言葉。
「口外」は、音読みで「こうがい」と読みます。
「口外」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「口外」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
口外の意味
「口外」には次の意味があります。
・口に出して言うこと。秘密などを第三者に話すこと。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「誰かにしゃべること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・松雲は今までだれにもこんなことを口外する人ではなかった。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)
・口外しない約束だといっていましたが、何かやるところだったようでした。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『エッジウェア卿の死』)
・わかっているだろうが今わたしが話したことは、誰にも口外はならぬ。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第14巻 <水都市の聖女>』)
・たとえこのまま死ぬことになっても、口外は許されない理由があるの。
(出典:セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(上)』)
・しかしいつかはそれを口外してしまいそうな自分を深芳野は感じていた。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
類語
・他言(たごん)
意味:秘密などを他の人に話すこと。口外すること。(出典:デジタル大辞泉)
・公言(こうげん)
意味:人前で隠しだてすることなく堂々と言うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・打ち明ける(うちあける)
意味:人に知られたくない事実や秘密などを、思い切って隠さずに話す。(出典:デジタル大辞泉)
・口走る(くちばしる)
意味:無意識のうちにしゃべってしまう。また、調子に乗って、言ってはならないことをうっかり言う。(出典:デジタル大辞泉)
・口に出す(くちにだす)
意味:言葉にあらわす。言う。話す。しゃべる。(出典:精選版 日本国語大辞典)