失意
「失意のどん底」などのように使う「失意」という言葉。
「失意」は、音読みで「しつい」と読みます。
「失意」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「失意」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
失意の意味
「失意」には次の意味があります。
・思うようにならないで希望をなくすこと。また、望みをとげられないために不満に思っていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「失意」をわかりやすく言うと「がっかりしたり気落ちしたりしていること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あの失意の一夏があったから、今日の私があると言っても、決して大げさではない。
(出典:森瑤子『恋愛論』)
・泥のような疲労と失意はここで膝を屈して休息することを誘い掛けていた。
(出典:深草小夜子『悪魔の皇子 アストロッド・サーガ』)
・わたしの失意は、二人が失ったものに比べたらものの数ではないのだ、と気づいた。
(出典:クリフォード・D・シマック『マストドニア』)
・いつかお前はそうやって大事な者を失い失意のうちにこの世から消え去るだろう。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!8』)
・藤井の出現は、失意の底にいた文四郎をかすかに力づけるものだった。
(出典:藤沢周平『蝉しぐれ』)
類語
・がっかり
意味:落胆したさま、失望したさまを表わす語。がっくり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・嘆息(たんそく)
意味:悲しんだりがっかりしたりして、ため息をつくこと。また、そのため息。(出典:デジタル大辞泉)
・落胆(らくたん)
意味:期待や希望どおりにならずがっかりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・消沈(しょうちん)
意味:消えうせること。また、気力などが衰えてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・挫折(ざせつ)
意味:仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。(出典:デジタル大辞泉)