減衰
「時とともに減衰する」などのように使う「減衰」という言葉。
「減衰」は、音読みで「げんすい」と読みます。
「減衰」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「減衰」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
減衰の意味
「減衰」には次の意味があります。
・ 次第に減少していくこと。だんだんおとろえていくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「減衰量」であれば、「徐々に減少していく量」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ヘルメットを着用していたので、ショックをかなり減衰させたらしい。
(出典:森村誠一『野性の証明』)
・当初は抱いていた激しい感情が、時とともに減衰するのは、宿命とさえ言えた。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 0(短編)』)
・飛んで来て止まった時には最初大きく振れるが急速な減衰振動をして止めてしまう。
(出典:寺田寅彦『浅間山麓より』)
・かなり減衰したが、たかだか三百メートルの距離をわたるには充分だった。
(出典:野尻抱介『クレギオン 6 アフナスの貴石』)
・恋愛を司る内分泌物質の効果は、そう簡単に減衰したりはしないということか。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
類語
・衰微(すいび)
意味:盛んだった物事がおとろえ弱ること。(出典:デジタル大辞泉)
・減退(げんたい)
意味:減って少なくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・凋残(ちょうざん)
意味:疲れ衰えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衰耗(すいこう)
意味:おとろえて勢いがなくなること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・減少(げんしょう)
意味:減って少なくなること。(出典:デジタル大辞泉)