酷使
「目を酷使する」などのように使う「酷使」という言葉。
「酷使」は、音読みで「こくし」と読みます。
「酷使」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「酷使」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
酷使の意味
「酷使」には次の意味があります。
・人や牛馬・機械などを、限度を超えて働かせること。ひどくこきつかうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
むごいほどひどく使うことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・仕事ができるのをいいことに君を酷使しすぎてしまったと反省している。
(出典:大崎善生『孤独か、それに等しいもの』)
・頭というものは、いくら酷使してもエネルギーの消費にならないようだ。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
・身体も頭も酷使したのだが、何の役にも立たなかったようだ。
(出典:牧野修『スイート・リトル・ベイビー』)
・いまのように声を酷使しては、長くつづかないだろう、とよくいわれる。
(出典:片岡義男『エルヴィスから始まった』)
・どうも熱中しすぎたせいで、気がつかない間にかなり腕を酷使したらしい。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ-第2話』)
類語
・扱き使う(こきつかう)
意味:手心を加えずに激しく使う。(出典:デジタル大辞泉)
・行使(こうし)
意味:権利・権力、また非常手段を実際に使うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・駆使(くし)
意味:追いたてて使うこと。こき使うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・使役(しえき)
意味:人を使って何かをさせること。働かせること。(出典:デジタル大辞泉)
・顎で使う(あごでつかう)
意味:高慢な態度で、意のままに人を使う。(出典:デジタル大辞泉)