番狂わせ
「番狂わせが起きた」などのように使う「番狂わせ」という言葉。
「番狂わせ」は、「番」は音読み、「狂」は訓読みで「ばんくるわせ」と読みます。
「番狂わせ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「番狂わせ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
番狂わせの意味
「番狂わせ」には次の意味があります。
・予期しない出来事のために物事が順番どおりに進まなくなること。また、スポーツの試合などで、実力から予想される勝敗とは異なる結果になること。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「番狂わせ」とは「思いもよらないことのために、物事が予想通りに進まなくなること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・世の中にはときどき変なことが起きて、番狂わせがおきることがあります。
(出典:阿佐田哲也『ヤバ市ヤバ町雀鬼伝2』)
・なぜなら、番狂わせは、必ずといっていいほど、あるのだから、である。
(出典:坂口安吾『安吾巷談』)
・思わぬ番狂わせが父の心臓にも負担をかけたのだろうが、ではどうすればよかったのか。
(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(全10巻) 機動戦士ガンダムUC 5 ラプラスの亡霊』)
・だが、意地となると、どういう番狂わせが出来るか知れたものでない。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
・清洲に集まった軍勢の美濃攻めはすべてが番狂わせで、予測外の行動であった。
(出典:茶屋二郎『遠く永い夢(下)-関ヶ原 戦勢逆転の真実』)
類語
・ジャイアントキリング
意味:スポーツなどで、下位の者が上位の者を負かすこと。番狂わせ。(出典:デジタル大辞泉)
・アップセット
意味:競技・選挙などで、絶対的に強いとみられていた方が負けること(出典:デジタル大辞泉)
・大物食い(おおものぐい)
意味:勝負の世界で、自分よりはるかに上位の相手をよく負かすこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・物怪(もっけ/もっかい)
意味:思いがけないこと。意外なこと。不思議なこと。あやしいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・意表(いひょう)
意味:考えに入れていないさま。意外なこと。思いの外。案外。また、そのおどろき。意表外。意想外。(出典:精選版 日本国語大辞典)