意表
「意表を突く」などのように使う「意表」という言葉。
「意表」は、音読みで「いひょう」と読みます。
「意表」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「意表」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
意表の意味
「意表」には次の意味があります。
・全く考えていなかったこと。また、そのさま。意外。(出典:デジタル大辞泉)
「意表」という言葉をわかりやすく言うと、「予想していないこと」、「思いがけないこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・突然訪ねてきた若い男から、母の名前が出たことに意表をつかれたのだ。
(出典:今邑彩『蛇神』)
・いつも何か人の意表に出るような事業をきっとやっている。
(出典:吉川英治『随筆 新平家』)
・若い亡命者の作戦案は彼らの意表をつくに充分なものだった。
(出典:田中芳樹『七都市物語-(「扉」最適化)』)
・ひどく意表外の事態にとまどっているのか、唇をひきしめたままである。
(出典:児島襄『開戦前夜』)
・参謀将校は、この度のわが作戦は、敵の意表の外に出ず、と語った。
(出典:太宰治『苦悩の年鑑』)
類語
・予想外(よそうがい)
意味:予想と違った成り行きとなること。また、そのさま。思いのほか。(出典:デジタル大辞泉)
・意外(いがい)
意味:考えていたことと実際とが、くい違うこと。思いがけないこと。また、そのさま。思いのほか。(出典:デジタル大辞泉)
・珍事(ちんじ)
意味:珍しい出来事。(出典:デジタル大辞泉)
・心外(しんがい)
意味:思いもよらないこと。思いがけないこと。思いがけない仕打ちや予想に反した悪い結果などに対して、腹立たしく感じたり残念に思ったりすること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・案外(あんがい)
意味:予想が外れること。思いがけないこと。また、そのさま。思いのほか。(出典:デジタル大辞泉)