幻想的
「幻想的な風景」などのように使う「幻想的」という言葉。
「幻想的」は、音読みで「げんそうてき」と読みます。
「幻想的」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「幻想的」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
幻想的の意味
「幻想的」には次の意味があります。
・現実から離れて、まぼろしの世界を夢見ているようなさま。(出典:デジタル大辞泉)
「幻想的」をわかりやすく言うと、「普段はおこらない非現実的で空想的な様子」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夜、それは幻想的なシルエットとなって建物の白い壁かべに影を映し出した。
(出典:阿智太郎『僕の血を吸わないで2』)
・彼が描いた女性の幻想的な美しさにはえも言われぬものがある。
(出典:二階堂黎人『奇跡島の不思議』)
・いちばん奇怪で幻想的な考えは、夜寝床についているときに彼を襲った。
(出典:フィッツジェラルド/大貫三郎訳『華麗なるギャツビー』)
・だがまだ昼の時間で、その幻想的な光景を見ることはできない。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス10 コンプレックス・デイズ』)
・こんな仮定はあまりにも幻想的であり、小説的ではありますまいか?
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟(3)』)
類語
・非現実的(ひげんじつてき)
意味:現実に即していないさま。現実にありえないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・空想的(くうそうてき)
意味:考えが現実からかけ離れているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・ファンタスティック
意味:幻想的・空想的なさま(出典:大辞林 第三版)
・夢幻的(むげんてき)
意味:夢や幻のような感じのするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・夢想(むそう)
意味: 夢の中で思うこと。夢に見ること。(出典:デジタル大辞泉)