マリネ
「マリネを作る」などのように使う「マリネ」という言葉。
フランス語では「mariné」と表記します。
「マリネ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「マリネ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
マリネの意味
「マリネ」には次の意味があります。
・魚や肉を、生のまま、あるいは揚げてから、細かく刻んだ香味野菜などとともに酢やワイン、油などに漬け込んだもの。また、その料理。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「マリネ」とはフランス料理の調理法で、食材を生、もしくは揚げてから香味野菜と一緒に漬け込むものです。食材の下処理として行われたり、それ自体が料理として食されたりします。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・他にすることもないので、与えられたビールを飲み、手作りらしいマリネを口に入れる。
(出典:山本文緒『群青の夜の羽毛布』)
・僕は野菜のマリネと鰯のオーブン焼きとそれから生牡蠣を五つたのんだ。
(出典:尾崎豊『普通の愛』)
・やや神経質に茄子のマリネをナイフで切りながら、拓也が尋ねた。
(出典:林真理子『野ばら』)
・マリネ用の鰺は明日買いにいけばいい。
(出典:角田光代『あしたはうんと遠くへいこう』)
・注文はワインと前菜のマリネとシーザーサラダだけだった。
(出典:神永学『コンダクター』)
類語
・ピクルス
意味:野菜を、香辛料などで調味した酢に漬けた西洋風の漬物。(出典:デジタル大辞泉)
・摘み(つまみ)
意味:つまんで食べられる簡単な酒の肴(さかな)。つまみもの。おつまみ。(出典:デジタル大辞泉)
・先付(さきづけ)
意味:本式の料理が出る前に、とりあえず出すちょっとした料理。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・前菜(ぜんさい)
意味:料理で、正式の献立コースの前に出す軽い料理。西洋料理ではオードブル、ロシア料理ではザクースカ、中国料理では前菜(チェンツァイ)という。日本料理では通し・突き出しなどがこれにあたる。(出典:デジタル大辞泉)
・酢漬け(すづけ)
意味:野菜や魚介類などを酢に漬けること。またその漬けたもの。酢には塩・砂糖・しょうゆなどの調味料やとうがらしなどの香辛料を加えることもある。また、材料は塩漬けにしたり、小魚などは焼いたり揚げたりしてから漬けることも多い。(出典:和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典)