夢心地
「夢心地だった」などのように使う「夢心地」という言葉。
「夢心地」は、「ゆめごこち」と読みます。
「夢心地」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「夢心地」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
夢心地の意味
「夢心地」には次の意味があります。
・夢のようなうっとりとした気持ち。ぼんやりとした心持ち。(出典:デジタル大辞泉)
「心地」は「気持ち」を意味しており、「夢心地」は「夢のような気持ち」を意味します。
「夢心地」は「夢見心地(ゆめみごこち)」ということもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・大ファンだったスーパースターをごく近くで見ることが出来たうえに握手までしてもらい、麻也子はそれこそ夢心地になったものだ。(出典:林真理子『不機嫌な果実』)
・この壮大さ、華麗さはこの世のものではない、と私はもう夢心地だった。(出典:藤原正彦『若き数学者のアメリカ』)
・夢心地のさなか、突然、背中に何かがなだれ落ちてきて、身動きできなくなった。(出典:佐野良二『五味氏の宝物』)
・日記を書いた夢を見たような気がしました。夢心地のままでしたが、かろうじて日付と天気だけは書いていたようです。(出典:宮谷シュンジ『絶望の世界 0絶望の世界 僕の日記』)
・天使のような珠子が、やくざのように身を持ち崩した自分と結婚してくれる、そう考えただけで夢心地になりました。(出典:筒井康隆『(「七瀬」三部作 3) エディプスの恋人』)
類語
・恍惚(こうこつ)
意味:物事に心を奪われてうっとりするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・夢現(ゆめうつつ)
意味:夢とも現実とも区別がつかない状態。また、ぼんやりしている状態。(出典:デジタル大辞泉)
・陶酔(とうすい)
意味:うっとりとしてその気分にひたること。うっとりするほど心を奪われること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有頂天(うちょうてん)
意味:我を忘れること。夢中になり、他をかえりみないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・夢見心地(ゆめみごこち)
意味:夢のようなうっとりとした気持ち。ぼんやりとした心持ち。(出典:デジタル大辞泉)