絶倫
「精力絶倫」などのように使う「絶倫」という言葉。
「絶倫」は、音読みで「ぜつりん」と読みます。
「絶倫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「絶倫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
絶倫の意味
「絶倫」には次の意味があります。
・技量などが、なみはずれてすぐれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「絶倫」は「精力が並はずれて強いこと」という意味で使われることが多いですが、本来は上記のように精力に限定された意味ではありません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だから彼は絶対に疲れると云うことを知らずに、実に精力絶倫であった。
(出典:三上於菟吉『黄色な顔』)
・即位の際、弟や親戚の間に帝位を争うものがいたが、彼は絶倫な勇気で帝位を保持した。
(出典:マルコ・ポーロ/青木富太郎訳『東方見聞録』)
・義弘は、兄義久以上の絶倫の武将として知られ、この男の行くところ敵なし、という噂があるほどの男である。
(出典:井沢元彦『日本史の叛逆者 私説・本能寺の変』)
・その周到なる用意と、事務にかけての絶倫なる手腕であった。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(上)』)
・そうした風貌から判断しても、絶倫な精力家であることや鉄のような意志の持主であることはすぐ感じるが、冷徹した理性は努めてあらわすまいとしている。
(出典:吉川英治『上杉謙信』)
類語
・優等(ゆうとう)
意味:他より特にすぐれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・良質(りょうしつ)
意味:質がすぐれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無類(むるい)
意味:たぐいがないこと。比べるものがないほどにすぐれていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・抜群(ばつぐん)
意味:多くの中で、特にすぐれていること。ぬきんでていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・屈指(くっし)
意味:多くの中で、特に数え上げるに値するほどすぐれていること。(出典:)