享受
「高い生活水準を享受する」などのように使う「享受」という言葉。
「享受」は、音読みで「きょうじゅ」と読みます。
「享受」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「享受」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
享受の意味
「享受」には次の意味があります。
・受け入れて自分のものとすること。受け入れて、味わい楽しむこと(出典:デジタル大辞泉)
「享受」をわかりやすく言うと「物事を受け入れて、自分のためのものとして楽しむこと」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・芸術が繁昌するのは芸術家と享受者の間に個性の一致があるからだろう。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)
・迷宮街の道具屋は商売をする上で非常に大きなメリットを享受していた。
(出典:林亮介『和風Wizardry純情派 2』)
・そしてそれで、オペラを音楽として享受するには十分なはずなのである。
(出典:五味康祐『西方の音』)
・われわれの現実からすれば考えられないような自由を享受している。
(出典:ジョン・ヴァーリイ『ブルー・シャンペン』)
・彼女はここで、彼らからの寵愛を受けては自分の幸福な身を享受していた。(出典:二階堂黎人『奇跡島の不思議』)
類語
・受益(じゅえき)
意味:利益を受けること。(出典:デジタル大辞泉)
・賞翫(しょうがん)
意味:そのもののよさを楽しむこと。珍重すること。(出典:デジタル大辞泉)
・賞味(しょうみ)
意味:味わいながら食べること。(出典:大辞林 第三版)
・享楽(きょうらく)
意味:思いのままに快楽を味わうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・般楽(はんらく)
意味:大いに遊び楽しむこと。(出典:大辞泉 第三版)