容易
「容易に想像がつく」などのように使う「容易」という言葉。
「容易」は、音読みで「ようい」と読みます。
「容易」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「容易」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
容易の意味
「容易」には次の意味があります。
・たやすいこと。やさしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「容易」を分かりやすく言うと、難しさや困難なことがないことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし一旦その資格が定まった以上は容易に変更が許されなかった。
(出典:喜田貞吉『間人考』)
・年が若いだけに、妹の方が容易に白状するであろうと思ったからであった。
(出典:岡本綺堂『青蛙堂鬼談』)
・しかし彼の外にそれを見た者がなかったため容易に信じられなかったのである
(出典:海野十三『くろがね天狗』)
・これだけのことを以て見ても彼は容易ならぬ人であつたと云へよう。
(出典:狩野亨吉『安藤昌益』)
・しかし芸術家として成功したかどうかは容易に決定出来るものではない。
(出典:芥川竜之介『文芸的な、余りに文芸的な』)
類語
・易しい(やさしい)
意味:理解や習得がしやすい。単純でわかりやすい。平易である。(出典:デジタル大辞泉)
・簡便(かんべん)
意味:簡単で便利なこと。手軽なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・手軽(てがる)
意味:面倒な手数をかけないさま。簡単でたやすいさま。筒易。軽便。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・安易(あんい)
意味:たやすいこと。わけなくできること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・易易(やすやす)
意味:きわめて容易に事を行なうさま、または、容易に事態が進展するさまを表わす語。たやすく。(出典:精選版 日本国語大辞典)