驚嘆
「驚嘆すべき事態」などのように使う「驚嘆」という言葉。
「驚嘆」は、音読みで「きょうたん」と読みます。
「驚嘆」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「驚嘆」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
驚嘆の意味
「驚嘆」には次の意味があります。
・すばらしい出来事や、思いも及ばない物事に接して、おどろき感心すること。(出典:デジタル大辞泉)
単に驚くだけでなく、称賛や感心といった感情も含まれた意味を持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・二千余年前の朝鮮にこんな文明があったのかと思って驚嘆したのである。
(出典:佐藤垢石『淡紫裳』)
・打たれるはずがないと思っていたカーブを打たれて驚嘆したわけだった。それを素直に口に出した。
(出典:山際淳司『ナックルボールを風に』)
・人々はそのそばに置かれた富三の写真と見比べて驚嘆の声を発しました。
(出典:小酒井不木『頭蓋骨の秘密』)
・四階ぶんの階段を息を殺して駆け上がれたのは我ながら驚嘆に値した。
(出典:小野不由美『十二国記 魔性の子』)
・こうしてかれは、ふたたびあの驚嘆するような上陸地を目にしたのである。
(出典:マン/植田敏郎訳『ヴェニスに死す』)
類語
・驚愕(きょうがく)
意味:非常におどろくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・感嘆(かんたん)
意味:感心してほめたたえること。感じ入ること。(出典:デジタル大辞泉)
・驚異(きょうい)
意味:驚き不思議がること。また、驚くほど素晴らしい事柄や現象。(出典:デジタル大辞泉)
・称揚(しょうよう)
意味:ほめあげること。ほめたたえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一驚(いっきょう)
意味:事の意外さにびっくりすること。また、そのようなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)