平穏無事
「一家の平穏無事を祈る」などのように使う「平穏無事」という言葉。
「平穏無事」は、音読みで「へいおんぶじ」と読みます。
「平穏無事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「平穏無事」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
平穏無事の意味
「平穏無事」には次の意味があります。
・穏やかで、何も変わったこともなく安らかであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「平穏」と「無事」はどちらも「穏やかで問題のないさま」を表す二字熟語であり、「平穏無事」は同じ意味の言葉を重ね合わせた四字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あるいは家族や理解者の協力を得て、平穏無事に暮らせるかもしれない。
(出典:喬林知『今日からマ王 第3巻 「今夜はマのつく大脱走!」』)
・計器は平穏無事を示していたが、穴は底がないようにいつまでも続いていた。
(出典:遠藤雅伸『小説 ゼビウス』)
・つまり、私が六歳のころ、私も、私の一家も、平穏無事に暮らしていた。
(出典:三浦哲郎『忍ぶ川 他』)
・この間、敵はあらわれなかったから平穏無事の日々をすごすことができた。
(出典:中村彰彦『恋形見』)
・テレビで見る限り、熊本という地域は平穏無事を絵に描いたようなものである。
(出典:梶尾真治『精霊探偵』)
類語
・平穏(へいおん)
意味:しずかでおだやかなこと。おだやかで無事なこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・安らか(やすらか)
意味:穏やかで変わったことのないさま。平安なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・平和(平和)
意味:心配やもめごとがなく、おだやかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無事(ぶじ)
意味:とりたてて事のないこと。平穏であること。平和であること。また、そのさま。有事に対していう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・太平(たいへい)
意味:世の中が平和に治まり穏やかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)