カーテン
「カーテンを開ける」などのように使う「カーテン」という言葉。
「カーテン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「カーテン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
カーテンの意味
「カーテン」には次の三つの意味があります。
1 窓を覆ったり、室内・屋内の空間を仕切ったりするためにつるす布。窓掛け。
2 舞台の幕。
3 お互いの交流・交通を遮る物。 (出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
カーテンの意味①「窓を覆ったり、室内・屋内の空間を仕切ったりするためにつるす布。窓掛け。」
「カーテン」の一つ目の意味は「窓を覆ったり、室内・屋内の空間を仕切ったりするためにつるす布。窓掛け。」です。
家財としての一般的な窓にかかっている布を意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・現在右の窓のカーテンも左の窓のそれも共にいっぱいに開かれていた。
(出典:海野十三『地獄の使者』)
・向い側に家がないので、その窓にはカーテンがおろしてありませんでした。
(出典:アンデルセン/矢崎源九郎訳『絵のない絵本』)
類語
・暖簾(のれん)
意味:商家で屋号・店名などをしるし、軒先や店の出入り口にかけておく布。また、それに似た、室内の仕切り・装飾などに用いる布。のんれん。のうれん。(出典:デジタル大辞泉)
・ブラインド
意味:窓などに取り付け、日よけや目隠しとする覆い。(出典:デジタル大辞泉)
・シェード
意味:日よけ。ブラインド。(出典:デジタル大辞泉)
カーテンの意味②「舞台の幕。」
「カーテン」の二つ目の意味は「舞台の幕。」です。
意味の通り舞台の幕を指す意味で使用されます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そして、その印象を植えつけたところで、カーテンをひきあけ、モーリス卿の死体を見せつけられたわけです。
(出典:カー/宇野利泰訳『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』)
・ふたたび、ヤスメラがカーテンをひきあけたときに、観客たちの前に立っていたのは、輝く鋼鉄をまとったコナンだった。
(出典:R・E・ハワード『狂戦士コナン』)
類語
・段幕(だんまく)
意味:紅白や5色の布を、横になん段か縫い合わせた幕。(出典:デジタル大辞泉)
・幕(まく)
意味:演劇や映画で使う垂れ布。また、演劇の場面の区切り。(出典:デジタル大辞泉)
・緞帳(どんちょう)
意味:劇場の舞台と観客席とを仕切る垂れ幕。厚地に絵や刺繍(ししゅう)などを施した幕で、上下に開閉する。緞帳幕。(出典:デジタル大辞泉)
カーテンの意味③「お互いの交流・交通を遮る物。」
「カーテン」の三つ目の意味は「お互いの交流・交通を遮る物。」です。
お互いの関係をシャットアウトするものの比喩としての意味で、「鉄のカーテン」などのように比喩的に使用されます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鉄のカーテンの向う側からは、まったく通信が途絶えていると書いてある。
(出典:半村良『およね平吉時穴道行』)
・だが、次の瞬間、感情は抑えられ、鉄のカーテンで遮蔽されたように、何も感じ取ることはできなくなっていた。
(出典:貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』)
・鉄のカーテンがおりてきて、真実の女を消してしまったという印象を、わたしは受けた。
(出典:クリスティ/能島武文訳『スタイルズ荘の怪事件』)
類語
・ついたて
意味:室内に立てて、部屋を仕切ったり、目隠ししたりする家具。(出典:デジタル大辞泉)
・仕切り(しきり)
意味:区切ること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・パーティション
意味:間仕切り。特に、オフィスの間仕切りや、飾りつけをしてインテリアとしての要素をもたせたものをいう。(出典:デジタル大辞泉)