請う
「許しを請う」などのように使う「請う」という言葉。
「請う」は、訓読みで「こう」と読みます。
「請う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「請う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
請うの意味
「請う」には次の意味があります。
・他人に、物を与えてくれるよう求める。また、何かをしてくれるよう願う。(出典:デジタル大辞泉)
「許しを請う」で「許してくれるように願う」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語については下記の通りです。
使い方・例文
・まだフードをかぶったままの姉は、許しも請わずにあとに続いた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 6 ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)』)
・現政府に請われ、これについたほうが得と思われるからこうして来たのだ。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第3巻 「白亜宮の陰影」』)
・遠くなるけど通ってきてくれないかと何度も請われたが、彼は断った。
(出典:原田宗典『人の短篇集』)
・事務所に帰還し、再度の助言を請うことで得られた言葉がこれでした。
(出典:田中ロミオ『人類は衰退しました-1』)
・フランスおよびイタリアにては、寺院の門前に必ず乞食ありて愛を請う。
(出典:井上円了『欧米各国 政教日記)
・だが彼は一度も恩赦を願ったこともなければ恩恵を請うたこともなかった。
(出典:ヴェルヌ/江口清訳『皇帝の密使(下)』)
類語
・頼む(たのむ)
意味:相手に、こちらが希望するようにしてくれることを伝えて願う。依頼する。
(出典:デジタル大辞泉)
・願う(ねがう)
意味:望みがかなうように請い求める。望み求める。(出典:デジタル大辞泉)
・尋ねる(たずねる)
意味:わからないことを人に聞く。質問する。問う。(出典:デジタル大辞泉)
・問う(とう)
意味:わからないことやはっきりしないことを人に聞く。また、相手の考えを知ろうとして、ある事をたずねる。多くの人に判断を求める。質問する。(出典:デジタル大辞泉)