三角州
「三角州が発達する。」などのように使う「三角州」という言葉。
「三角州」は、音読みで「さんかくす」と読みます。
「三角州」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「三角州」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
三角州の意味
「三角州」には次の意味があります。
・デルタとも。河口付近に形成される堆積地形で,ギリシア文字のΔ(デルタ)の形をした沖積平野。(出典:百科事典マイペディア)
地形を表す用語であり、河口にできる三角形の陸地のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・楼蘭の北で、ノリンは川が三角州によって分かれていることを知った。
(出典:ヘディン/岩村忍訳『さまよえる湖』)
・額の青筋の三角州は、水かさの増した小川のようにふくれあがっていた。
(出典:メルヴィル/高村勝治訳『白鯨(下)』)
・可古の島はというと、兵庫県加古川の河口に浮かぶ三角州の島であるという。
(出典:藤村由加『人麻呂の暗号』)
・一匹は真直に来るが、もう一匹の方はつかれたと見えて、三角州のようになって居る彼方にそれてゆく。
(出典:宮本百合子『一九二五年より一九二七年一月まで』)
・基地は市街の中心部をややはずれた広大な三角州にあり、最も要塞化が進んでいた。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 14-山口防衛戦3』)
類語
・デルタ
意味:三角州(出典:百科事典マイペディア)
・中州(なかす)
意味:川の中、川口などで土砂が積もり重なって島のように水面に出ている所。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・干潟(ひがた)
意味:満潮時には海面下に沈み,干潮時には海面上に現れる低平な粘土や泥から成る土地。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・砂州(さす)
意味:砂嘴 (さし) が延びて潮流の出入口だけを残すか,湾の口をふさぎ対岸へ達した細長い砂礫の堆積地形。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・泥沼(でいしょう)
意味:どろの深い沼。(出典:デジタル大辞泉)