ミゼラブル
「レ・ミゼラブル」などのように使う「ミゼラブル」という言葉。
英語では「miserable」と表記します。
「ミゼラブル」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ミゼラブル」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ミゼラブルの意味
「ミゼラブル」には次の意味があります。
・みじめなさま。あわれなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「ミゼラブル」とは、「みじめでみすぼらしい様子」を表す言葉であり、「レ・ミゼラブル(Les Misérables)」はフランス語で、「みじめな人々」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これに対する、僕のさびしいミゼラブルな夢の一つを御紹介する。
(出典:寺田寅彦『柿の種』)
・ミゼラブルでプアーな人生送って、あの時わたしも冒険していれば、とか、大尉さんにアタックしていれば、とかくよくよ後悔して悩むの。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 14-山口防衛戦3』)
・このミゼラブルな夕食を終ったのは、午後の九時前後であったろう。
(出典:押川春浪『本州横断 癇癪徒歩旅行』)
・眉目秀麗だったので、踊子達に九太さん九太さんと云って愛されたが、九太は遠くの方で眼を細めている伊代の為にピアノを叩いたり、小さな曲を作ったりして、自らミゼラブルな気持ちに溺れていた。
(出典:林芙美子『帯広まで』)
類語
・惨め(みじめ)
意味:かわいそうで見るにしのびないさま。いたいたしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・哀れ(あわれ)
意味:かわいそうな状態。無惨な姿。(出典:デジタル大辞泉)
・みすぼらしい
意味:外見が貧弱である。身なりが見苦しい。(出典:デジタル大辞泉)
・悲惨(ひさん)
意味:見聞きに耐えられないほどいたましいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)