閑古鳥
「閑古鳥が鳴く」などのように使う「閑古鳥」という言葉。
「閑古鳥」は、音読みで「かんこどり」と読みます。
「閑古鳥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「閑古鳥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
閑古鳥の意味
「閑古鳥」には次の意味があります。
・カッコウの別名(出典:小学館 デジタル大辞泉)
昔の日本人は山に住むカッコウの鳴き声から寂しさを連想しました。
そのため「閑古鳥が鳴く」というのは「その環境・場所が物悲しく活気がない」ことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私が住んでいる新宿二丁目の飲み屋も、おしなべて閑古鳥が鳴いている。
(出典:永沢光雄『風俗の人たち』)
・閑古鳥が泣いていた球場が、あの男が現れてから満員になった。
(出典:つかこうへい『長嶋茂雄殺人事件』)
・どこかで閑古鳥の声がする、という山里の光景である。
(出典:柴田宵曲『古句を観る』)
・昨日の朝はじめて閑古鳥の声を聞く。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)
・それがこのところは全くの閑古鳥だ。
(出典:東野圭吾『探偵ガリレオ』)
類語
・郭公(かっこう)
意味:カッコウ科の鳥。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・呼子鳥(よぶこどり)
意味:《鳴き声が人を呼ぶように聞こえるところから》古今伝授の三鳥の一。(出典:デジタル大辞泉)
・門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる)
意味:訪れる人がなくて、門の前には雀が群れ遊び、網を張って捕らえられるほどである。(出典:デジタル大辞泉)
・閑散(かんさん)
意味:ひまで、することのないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不入り(ふいり)
意味:興行などの入場客が少ないこと。(出典:デジタル大辞泉)