打ちひしがれる
「悲しみに打ちひしがれる」などのように使う「打ちひしがれる」という言葉。
「打ちひしがれる」は、訓読みで「うちひしがれる」と読みます。
「打ちひしがれる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「打ちひしがれる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
打ちひしがれるの意味
「打ちひしがれる」には次の意味があります。
・精神的な衝撃などで気力を完全になくさせられる。意気消沈させられる。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「悲しみや絶望などで大きく落胆する」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その声のない魂が、眠りこんでいる打ちひしがれた魂の中で叫んだのだ。
(出典:モーパッサン/榊原晃三訳『モーパッサン怪奇傑作集』)
・明らかになった記憶に打ちひしがれながら、私はホームに足を戻した。
(出典:皆川博子『聖女の島』)
・扉のすぐ外には老婦人が打ちひしがれたような様子で立っていた。
(出典:京極夏彦『姑獲鳥の夏』)
・まだほんの数時間にしかならないのに、わたしの心は打ちひしがれています。
(出典:エディングス『エレニア記6 神々の約束』)
・ドリイは自分の悲しみに打ちひしがれて、それにすっかりのまれていた。
(出典:トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』)
類語
・傷心(しょうしん)
意味:心にいたでを受けて悲しい思いに沈むこと。また、悲しみに傷ついた心。(出典:デジタル大辞泉)
・暗然(あんぜん)
意味:悲しみ、絶望などで心がふさぐさま。気落ちするさま。(出典:デジタル大辞泉)
・虚脱(きょだつ)
意味:体力も気力も失せて、ぼんやりとして何も手につかないようになること。(出典:デジタル大辞泉)
・がっかり
意味:望みがなくなったり、当てが外れたりして、気力をなくすさま。(出典:デジタル大辞泉)
・落胆(らくたん)
意味:期待や希望どおりにならずがっかりすること。(出典:デジタル大辞泉)