勇往邁進
「高い理想に向かって勇往邁進する」などのように使う「勇往邁進」という言葉。
「勇往邁進」は、音読みで「ゆうおうまいしん」と読みます。
「勇往邁進」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「勇往邁進」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
勇往邁進の意味
「勇往邁進」には次の意味があります。
・目標に向かって、わきめもふらず勇ましく前進すること。(出典:デジタル大辞泉)
「勇往邁進」を分かりやすく言うと「理想に向かって一心不乱に努力すること」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本が日本型ファシズムに向かって勇往邁進しているということは、日本の真実である。
(出典:戸坂潤『一九三七年を送る日本』)
・決して、その主人が退屈して畳にごろりと寝ころんでいるのではなく、おのが理想に向って勇往邁進している姿なのだそうである。
(出典:太宰治『正義と微笑』)
・破壊までの目標へは、狼煙一つで、結束もし、勇往邁進もするが、さて次の建設の段階にすすむと、必ずや人心の分裂が起る。
(出典:吉川英治『三国志』)
・「次は洗面所だ」 勇往邁進、歯磨きします。
(出典:麻生佳花『尼は笑う』)
・自称「勇者」の兇漢、悪徒らが発揚して、勇往邁進、サフィアーンの後塵を拝しつつ、物騒な闇がりに発ちます、辻に立ちます!
(出典:古川日出男『アラビアの夜の種族2』)
類語
・肩肘張る(かたひじはる)
意味:気負う。いばる。(出典:デジタル大辞泉)
・怖いものなし(こわいものなし)
意味:恐ろしいと思うものがなく、かって気ままに振る舞える。(出典:デジタル大辞泉)
・猪突猛進(ちょとつもうしん)
意味:ひとつのことに向かって向こう見ずにまっすぐに、猛烈ないきおいで突き進むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・矢でも鉄砲でも持って来い(やでもてっぽうでももってこい)
意味:相手が自分を攻撃するのに、どんな手段を使ってでも攻めてこい。多く、胆をすえて物事に対処する際、または半ば捨てばちな気持になっているときに用いる語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・武者震い(むしゃぶるい)
意味:戦いや重大な場面に臨んで、興奮のためにからだが震えること。(出典:デジタル大辞泉)