随一
「県内随一」などのように使う「随一」という言葉。
「随一」は、音読みで「ずいいち」と読みます。
「随一」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「随一」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
随一の意味
「随一」には次の意味があります。
・多くのものの中の第一位。第一番。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「その範囲内で一番」という意味です。
「県内随一」で「県の中で一番」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あまり負けたことがなかったので、クラス随一の男とケンカをしてみた。
(出典:吉行淳之介『贋食物誌』)
・そしてこの者は、およそ地上随一の美しい若者ではございませんか。
(出典:佐藤正彰訳『千一夜物語 06』』)
・それどころか、この組屋敷でも、仲のいいことでは随一の夫婦に見える。
(出典:山田風太郎『忍法女郎屋戦争』)
・明治四三年以来続けられている伝統行事で、全国随一の規模といわれている。
(出典:金達寿『日本の中の朝鮮文化 12 陸奥・出羽ほか』)
・要領のよさではSOS団随一と言ってもいいほど頭のキレる男だからな。
(出典:谷川流『涼宮ハルヒの驚愕(後)』)
類語
・右に出る者がない(みぎにでるものがない)
意味:その人よりもすぐれた人がいない。(出典:デジタル大辞泉)
・双璧(そうへき)
意味: ともにすぐれていて優劣のつけがたい二つのもの。 (出典:デジタル大辞泉)
・独擅場(どくせんじょう)・独壇場(どくだんじょう)
意味:その人だけが思いのままにふるまうことができ、他人の追随を許さない場所・場面。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・有数(ゆうすう)
意味:取り上げて数えるほどにおもだって有名であること。(出典:デジタル大辞泉)
・同日の論ではない(どうじつのろんではない)
意味:差が大きくて同じ扱いはできない。(出典:デジタル大辞泉)