破天荒
「破天荒な人生」などのように使われる「破天荒」という言葉
「破天荒」と書いて「はてんこう」と読みます。
間違った意味で浸透してしまった言葉としても有名ですね。
この記事では「破天荒」の意味や使い方について、書籍などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
破天荒の意味
「破天荒」には次の意味があります
・前人のなしえなかったことを初めてすること。(出典: デジタル大辞泉)
冒頭で書いた「破天荒な人生」というのは「誰もなしえなかったことをやりとげた人生」だったいうのが正しい意味です。
文字のイメージから暴れん坊と混同されがちですが、実際には「前代未聞」という言葉が近い意味なんですね。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・間近で見たタイの国民的英雄は、破天荒にして自由奔放な人物であった。
(出典:野村進『アジア新しい物語』)
・私たち日本婦人は一九一九年において破天荒な刺戟を受けました。
(出典:与謝野晶子『婦人指導者への抗議』)
・これがいつもの破天荒娘と同一人物であるとは考えられなかった。
(出典:熊谷雅人『ネクラ少女は黒魔法で恋をする』)
・日本人の出した独創的な破天荒なイデーは国内では爆発物以上に危険視される。
(出典:寺田寅彦『柿の種』)
・家の中で鼻唄が出るなんて破天荒な現象といわねばならない。
(出典:田辺聖子『ブス愚痴録』)