鶴の一声
「鶴の一声」は「つるのひとこえ」と読む慣用句です。
皆さんは鶴の鳴き声を聞いたことがありますか?
鶴の鳴き声は甲高く、大きいことから他の鳥と比べて迫力があるそうです。
この記事では「鶴の一声」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながらわかりやすく解説していきます。
鶴の一声の意味
鶴の一声には次の意味があります。
・意見や利害が対立する多くの人を否応なしに従わせる権威者・権力者の一言。
(出典:大辞林)
「鶴の一声」を分かりやすく言うと「どんな人でも反対することなく言うことを聞くプロフェッショナルや権力者の一言」という意味です。
例えば、「あの人の発言は鶴の一声といえる」という場合は「あの人の発言はどんな人でも反対することなく言うことを聞くプロフェッショナルや権力者の一言といえる」といった意味になります。
具体的な使い方や例文は下記の通りです。
使い方・例文
・ 鶴つるの一声なんていうのは、大抵の場合、ただの大声であるばかりなのだ。(出典:西尾維新『新本格魔法少女りすか 02』)
・メガネマン・池の鶴の一声で勉強会は始まった。(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 第08巻』)
・タイミングからして、アルベルトの鶴の一声が功を奏したのだろうことは考えるまでもない。(出典:福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 02 ユニコーンの日(下)』)
・もっともその時でさえ、非人たちは、今にもつかみかかりそうな、すさまじい気色を見せておりましたが、これもあの沙門の鶴の一声で、すなおに私どもの帰る路を開いてくれたのでございます。(出典:芥川龍之介『蜘蛛の糸・地獄変』)
・鶴の一声である。(出典:吉川英治『三国志』)