顎
「顎を出す」などのように使う「顎」という言葉。
「顎」は、訓読みで「あご」と読みます。
「顎」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「顎」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
顎の意味
「顎」には次の意味があります。
・人など動物の口の上下にあり、下のほうが動いて、食物をかみ砕いたり声を出したりするのに役立つ器官。あぎ。あぎと。(出典:デジタル大辞泉)
「顎」は、生物学的な意味だけでなく、「顎で使う」や「顎をしゃくる」などの慣用句として使うこともあります。
「顎で使う」と「顎をしゃくる」はどちらも「横柄な態度で人を使うこと」という意味の言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・俺の下顎が蹴り上げられたものだと 知るには数秒かかった。
(出典:きゃんでぃそふと『つよきすACT D』)
・鼻と顎のふくらみの間には、口のつもりなのか一本の線が引かれていた。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録3 泥を操るいくじなし』)
・その生物は、私の胸の上を通って、顎のところまでやって来ました。
(出典:原民喜『ガリバー旅行記』)
・私は顎鬚をはやしましたから、こんどは気づかれる心配もありません。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 緋色の研究』)
・バニーガールに向かって顎をしゃくり、チップの追加を持ってこさせた。
(出典:高千穂遙『ダーティペアシリーズ3 ダーティペアの大乱戦』)
類語
・頤(おとがい)
意味:下あご。あご。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・腭(あぎ)
意味:上あご。あぎと。一般に「あご」の古名。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・下顎(したあご)
意味:あごの下半分。したあぎ。かがく。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・上顎(うわあご)
意味:上の方のあご。うわあぎ。じょうがく。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・顔(かお)
意味:目、口、鼻などのある、頭部の前面。つら。おもて。(出典:精選版 日本国語大辞典)