頭出し
「頭出ししといて」などのように使う「頭出し」という言葉。
「頭出し」は、訓読みで「あたまだし」と読みます。
「頭出し」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「頭出し」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
頭出しの意味
「頭出し」には次の意味があります。
・録音・録画したもののある部分を再生したいとき、その始まりを探し出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
テレビ業界用語です。
必要な部分をすぐに再生できるように、その部分の先頭に合わせてすぐ再生できるように一時停止してスタンバイさせておくことを言います。
よくある例では、番組の中で、あらかじめ準備された素材(参考VTRや音源)を必要な場面で流すときに、いつでも流せる状態で準備しておく、といったことがあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ここの部分使うから、頭出ししといて。
・さっき頭出ししといたVTR、MCきっかけで流すから。
・あの音源、頭出ししておきますか?
・頭出ししておいたら、話の流れでいつでも流せる。
・頭出しできてなかったから、すぐにそのシーンを見つけて流すことができなかった。
類語
・インサート
意味:映画・テレビで、場面と場面との間に手紙・書物などの1ページをクローズアップで挿入すること。テレビの対談番組の間に回想フィルムを入れたりするのはフィルムインサートという。(出典:デジタル大辞泉)
・カットイン
意味:映画やテレビで、長い一場面の間に短い別のカットをさし入れること。(出典:デジタル大辞泉)
・カットバック
意味:映画・テレビで、ある場面と別の場面、またはもとの場面とを交互に転換する手法。切り返し。(出典:デジタル大辞泉)
・キューシート
意味:番組を予定どおり進行させるために、放送順序・時間・形式・方法などが秒単位で詳細に記載されている番組進行表。(出典:デジタル大辞泉)
・アバンタイトル
意味:映画、テレビ番組などで、タイトルが出る前の部分に置かれるシーン。(出典:デジタル大辞泉)