音沙汰
「音沙汰がない」などのように使う「音沙汰」という言葉。
「音沙汰」は、音読みで「おとさた」と読みます。
「音沙汰」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「音沙汰」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
音沙汰の意味
「音沙汰」には次の意味があります。
・たより。消息。音信。(出典:精選版 日本国語大辞典)
音沙汰は、ほぼ「連絡」と同じ意味で用いられています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何の音沙汰もないというのは、二人でよろしくやっている証拠である。(出典:藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』)
・旅行がしたいと突然言いだし、出かけたきり音沙汰がないという。(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・一度携帯にかけてもみたが、留守電になってしまったきり音沙汰はなかった。(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第7巻』)
・四人は何の音沙汰もないまま、三日をここで過ごすはめになった。(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 2 撃滅!宇宙海賊の罠』)
・金を持っていったきり、その夜は音沙汰もなかったが、あとで聞くと麻雀をしていたらしい。(出典:山口洋子『演歌の虫』)
類語
・消息(しょうそく)
意味:人や物事の、その時々のありさま。動静。状況。事情。(出典:デジタル大辞泉)
・声息(せいそく)
意味:連絡によって知られるその人の意思や消息。おとずれ。たより。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・音信(おんしん)
意味:便りをすること。また、その便り。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・沙汰(さた)
意味:決定したことなどを知らせること。通知。(出典:デジタル大辞泉)
・一報(いっぽう)
意味:物事について、さっそくちょっとした知らせを送ること。また、その知らせ。(出典:精選版 日本国語大辞典)