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青田買いとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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青田買い

「優秀な学生を青田買いする」などのように使う「青田買い」という言葉。

「青田買い」は、訓読みで「あおたがい」と読みます。

「青田買い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「青田買い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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青田買いの意味

「青田買い」には次の意味があります。

企業が卒業前の学生を採用すること。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

現金欲しさに、農家が収穫前にその田の収穫量を見越して先物売りをする「青田売り」から転用された言葉です。
主に、企業が他社に先駆けて採用活動を行うことを指しますが、様々なシチュエーションにおいて優れたモノや人材を、公に取引される前に先んじて獲得するために動くことを指す場合にも用いられます。
似た言葉で、「青田刈り」という言葉もあります。
こちらは「収穫を急ぐあまり、稲をまだ穂の出ないうちに刈り取ること」を意味し、昔は軍事作戦のひとつで、敵が兵糧不足になるように敵地の田を刈り取ることを意味していました。
人事用語として使うと「熟していない、役に立たない学生を採用する」という失礼な意味になってしまうので、注意が必要です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ちょうどこの頃、義体の特許技術は、海外企業による青田買いが盛んな時期だったんです。
(出典:藤咲淳一『攻殻機動隊 凍える機械』)

・日曜日だから平服でいるのもおかしくないし、もしかしたら青田買いに来ているのかもしれない。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 7 横浜騒乱編 <下>』)

・それにイブに生きていくための能力を身につけるチャンスも与えず、青田買いしたのは、当の夫なのだ。
(出典:篠田節子『死神』)

・一皮むけば、社会や他の男や仕事を持つ楽しさを知った女たちには相手にされない、ただの青田買いのロリコンおやじ。
(出典:内田春菊『私の部屋に水がある理由』)

・作家にさえなればたとえ新人でもそれほど高収入を得られるのだろうか、それとも彼女たちがおれをもてはやすのは作家という肩書きのせいか、あるいは青田買いか、などと市谷が考えていると、市谷の横のトラネという女が急に文学賞の話をはじめた。
(出典:筒井康隆『大いなる助走』)

類語

先買い(さきがい)
意味:値上がりを見込んで、他人より先に買うこと。(出典:デジタル大辞泉)

先物買い(さきものがい)
意味:その将来を見込んで事業や物・人物などに投資すること。また、その行為。(出典:デジタル大辞泉)

先行投資(せんこうとうし)
意味:現時点では直接の利益に結びつかないが、今後の増益や新展開が期待できるとして行われる投資。(出典:デジタル大辞泉)

青田売買(あおたばいばい)
意味:稲の成熟する前の青田のうちから、その収穫高を見越して米の売買をすること。(出典:デジタル大辞泉)

青田売り(あおたうり)
意味:稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先売りすること。(出典:デジタル大辞泉)

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