隣の芝生は青い
「隣の芝生は青く見える」などのように使う「隣の芝生は青い」という言葉。
「隣の芝生は青い」は、「となりのしばふはあおい」と読みます。
「隣の芝生は青い」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「隣の芝生は青い」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
隣の芝生は青いの意味
「隣の芝生は青い」には次の意味があります。
・何でも他人のものはよく見えるものである。(出典:デジタル大辞泉)
「隣の芝生は青い」は「The grass is always greener on the other side of the fence. (垣根の向こう側の芝生はずっと青々としている。)」という英語のことわざの訳語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・隣の芝生は青いという。
(出典:本田靖春『ニューヨークの日本人』)
・隣の芝生も青く見えるしな。
(出典:樋口有介『初恋よ、さよならのキスをしよう』)
・「えー、私はもう少しキャリアアップをしてから結婚出産すればよかったって思ってるのに」 「隣の芝生は青いわけだ」貞夫がのんびりと評した。
(出典:橋部敦子脚本/豊田美加著『Around40 ~注文の多いオンナたち~』)
・隣の芝生は青い、というのは、逆もまた真であるらしい。あるいは、誰しも他人のことは良く分かるということか。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 6 横浜騒乱編 <上>』)
・隣の芝生は青く見えるという。
(出典:茂木健一郎『思考の補助線』)
類語
・隣の糂粏味噌(となりのじんだみそ)
意味:隣の糂粏味噌(ぬかみそ)のほうが香ばしく感じられるように、よそのものはなんでもよく見えること(出典:デジタル大辞泉)
・人の花は赤い(ひとのはなはあかい)
意味:他人の物はなんでもよく見えるしうらやましいものであるというたとえ。隣の花は赤い。(出典:デジタル大辞泉)
・無い物強請り(ないものねだり)
意味:ない物を欲しがること。実現できないことを無理に望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・羨む(うらやむ)
意味:他人のすぐれた才能や恵まれた状態を不満に思う(出典:デジタル大辞泉)
・嫉妬(しっと)
意味:自分よりすぐれたものをうらやんだりねたんだりする気持。やきもち。ねたみ。また、自分の愛する者の心が他に向くのをうらみ憎むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)