門外不出
「門外不出の秘宝」などのように使う「門外不出」という言葉。
「門外不出」は、音読みで「もんがいふしゅつ」と読みます。
「門外不出」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「門外不出」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
門外不出の意味
「門外不出」には次の意味があります。
・貴重なもの、書籍などを、その家から外へ決して持ち出さないこと。転じて、貴重なものを他の人に見せたり、貸したりしないこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
「門外不出」は、他人には見せることができないほど価値があるものなどに対して用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・わたしはまだ読んだことはありませんが、それは門外不出の秘宝として、何百年もわたしの家に伝えられているのです。(出典:山田風太郎『秘戯書争奪』)
・これは私のマル秘アルバムとして門外不出にしておこうという無言の了解が親となされていたのである。(出典:群ようこ『撫で肩ときどき怒り肩』)
・常識的に考えて当然門外不出絶対秘密の筈の監獄の設計図がこともあろうに日本人バンドマンの手に渡るとはどういうことだとわれながら心配になる。(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・門外不出のお宝が眠る開かずの倉庫が覗けるチャンスなんてそうそうない。(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 2 綿流し編』)
・天皇家が保存して来た門外不出の古文書には、日本史の定説を根底からくつがえすような記録がごろごろしています。(出典:半村良『闇の中の系図』)
類語
・秘蔵(ひぞう)
意味:人にはあまり見せずに大切にしまっておくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・秘宝(ひほう)
意味:大切にして他人には見せない宝。(出典:デジタル大辞泉)
・秘伝(ひでん)
意味:秘密にして、特別の人にだけ伝授すること。また、その事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・一子相伝(いっしそうでん)
意味:学問や技芸などの師が、その奥義や本質を自分の子どもの中のひとりにだけ伝えて、他の者には秘密にすること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・他言無用(たごんむよう)
意味:秘密を他の人に話してはならないということ。(出典:四字熟語を知る辞典)