長考
「長考して出した答え」などのように使う「長考」という言葉。
「長考」は、音読みで「ちょうこう」と読みます。
「長考」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「長考」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
長考の意味
「長考」には次の意味があります。
・長い時間をかけて考えること。(出典:デジタル大辞泉)
「長考」とは、特に思考型の対戦ゲームにおいて、長く次の一手を考えることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ある棋士が指導碁を打った時に、形勢がいいにもかかわらず長考をした。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
・僕は、ふたたび長考したが、健康のことを考えて帰ることにした。
(出典:山口瞳『還暦老人ボケ日記』)
・昭和十二年、坂田三吉は木村義雄との対戦で長考六時間という記録を出している。
(出典:永六輔『役者その世界』)
・私が長考したりすると、遅い勝負運びはたいくつだと不平を言います。
(出典:バルザック/菅野昭正訳『谷間のゆり(上)』)
・長考するといっても「休むに似たり」の考えであろうが、とにかく私としては新しい経験であった。
(出典:三浦綾子『孤独のとなり』)
類語
・考慮(こうりょ)
意味:物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること。(出典:デジタル大辞泉)
・勘案(かんあん)
意味:あれこれと考え合わせること。(出典:デジタル大辞泉)
・考察(こうさつ)
意味:物事を明らかにするために、よく調べて考えをめぐらすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・熟考(じゅっこう)
意味:念を入れてよく考えること。(出典:デジタル大辞泉)
・思慮(しりょ)
意味:注意深く心を働かせて考えること。また、その考え。(出典:デジタル大辞泉)