鈍痛
「鈍痛が続く」などのように使う「鈍痛」という言葉。
「鈍痛」は、音読みで「どんつう」と読みます。
「鈍痛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鈍痛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
鈍痛の意味
「鈍痛」には次の意味があります。
・にぶく重苦しい痛み。(出典:デジタル大辞泉)
漢字の通り「にぶい痛み」を意味します。
「鈍痛」の反対語は「激痛(げきつう)」です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・胃と背中にいやな鈍痛がつづいているのは、二日酔いだけが原因ではない。
(出典:樋口有介『木野塚探偵事務所だ』)
・鈍痛があり、じっとしていることができなかった。
(出典:筒井康隆『大いなる助走』)
・フォロンは全身に残る鈍痛の様なものを意識しながら寝返りを打った。
(出典:榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ-第2話』)
・喉が変にいがらっぽかったけれど、かすかな鈍痛が残ってゐるだけだつた。
(出典:神西清『少年』)
・煙草や酒ではこの鈍痛を抑えることはできそうにもなかった。
(出典:馳星周『不夜城II鎮魂歌』)
類語
・無痛(むつう)
意味:痛みのないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・激痛(げきつう)
意味:はげしい痛み。(出典:デジタル大辞泉)
・疼痛(とうつう)
意味:ずきずきうずくような痛み。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・痛痒(つうよう)
意味:精神的、肉体的な苦痛や、物質的な損害。さしさわり。(出典:デジタル大辞泉)
・鎮痛(ちんつう)
意味:痛みをおさえしずめること。(出典:精選版 日本国語大辞典)