ヘッドハンティング
「競合他社にヘッドハンティングされた」などのように使う「ヘッドハンティング」という言葉。
英語では、「head hunting」と表記します。
「ヘッドハンティング」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「ヘッドハンティング」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ヘッドハンティングの意味
「ヘッドハンティング」には次の意味があります。
・他の会社の有能な人材を、より有利な条件で引き抜くこと。（出典：デジタル大辞泉）
主にビジネスの世界で使われる言葉で、今いる会社よりも高い給料や役職などを用意して転職させることを意味します。
「head hunting」はもともと「首狩り」を意味する言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・日本企業はこれまでヘッドハンティングと無関係だったわけではない。
（出典：佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』）
・日本ウルテクという会社に高給でヘッドハンティングされたのだ。
（出典：山本弘『神は沈黙せず』）
・ヘッドハンティングされたものの、こんなボスについていってよいのだろうかという戸惑いが、隠そうとしても表情に出た。
（出典：吉村達也『ワンナイトミステリー7 「北京の龍王」殺人事件』）
・銀座の高級クラブで接待されて、ヘッドハンティングで札束が飛び交い、発売された超人気ソフトには長蛇の列が。
（出典：滝本竜彦『NHKにようこそ!』）
・ぼくが転職するとしたら、独立起業かヘッドハンティングされるとき以外ありえないと思っていたからだ。
（出典：曽根圭介『鼻』）
類語
・スカウト
意味：スポーツ界・芸能界などで、有望な人材を探し出したり引き抜いたりすること。また、その役目の人。（出典：デジタル大辞泉）
・引き抜く（ひきぬく）
意味：他に属している者を、より有利な条件を示すなどして自分の方に所属させる。（出典：デジタル大辞泉）
・抜擢（ばってき）
意味：多くの人々の中から特に選び出してある仕事をさせること。ばったく。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・登用（とうよう）
意味：人を官職などに取り立てること。また、人をそれまでより高い地位に引き上げて用いること。（出典：デジタル大辞泉）
・挙用（きょよう）
意味：下の地位にいた人を上の地位にとりたてて使うこと。登用。（出典：デジタル大辞泉）
