過敏
「過敏に反応する」などのように使う「過敏」という言葉。
「過敏」は、音読みで「かびん」と読みます。
「過敏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「過敏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
過敏の意味
「過敏」には次の意味があります。
・刺激に対して過度に敏感なこと。また、そのさま。 (出典: デジタル大辞泉)
神経などが普通より鋭く、感受性が強すぎることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あなたはわたしのことを神経過敏とでもお考えなんじゃありませんか?
(出典: カフカ/飯吉光夫訳『審判』)
・私たちの仲間にも、稀にこうした自分をまもることに過敏な人間がいるのだ。
(出典: 田久保英夫『深い河』)
・だが、君はあの雰囲気に対する感受性が過敏だったのじゃないかとぼくは思う。
(出典: ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(上)』)
・でも今になって、あの人が最近、ひどく神経過敏になっていた訳がわかりましたわ。
(出典: クリスティ/松本恵子訳『危機のエンドハウス』)
・私は全身を支配している神経過敏を理性で払いのけようと努めた。
(出典: ポー・エドガー・アラン『アッシャー家の崩壊』)
類語
・センシティブ
意味:感情が細やかで繊細なさま。神経質なさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・敏感 (びんかん)
意味: 感覚や感度の鋭いこと。また、そのさま。(出典: デジタル大辞泉)
・慧敏 (けいびん)
意味: 利口で反応がすばやいこと。 (出典: デジタル大辞泉)
・明敏 (めいびん)
意味: 物事の要点や本質をすばやくさとること。 (出典: デジタル大辞泉)
・多感 (たかん)
意味: ちょっとしたことにも感情を動かされること。 (出典: デジタル大辞泉)