迫真
「迫真の演技」などのように使う「迫真」という言葉。
「迫真」は、音読みで「迫真」と読みます。
「迫真」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「迫真」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
迫真の意味
「迫真」には次の意味があります。
・真に迫ること。表現されたものが現実のさまとそっくりにみえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
真実・現実に迫るほど本物と同じようであると感じさせる様を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それが演技かどうかわからないが演技であるとすれば、迫真力がある。
(出典:森村誠一『新・人間の証明(下)』)
・死んだ猫や死につつある猫たちの話はだから、迫真的な親密な話題だった。
(出典:石牟礼道子『苦海浄土』)
・しかしこうしたことが、かえって手紙に迫真力を与えるから不思議だ。
(出典:モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』)
・もとより剥製だが、いまにも歩き出しそうなくらいに迫真性があった。
(出典:松本清張『赤い氷河期』)
・しかも、破滅に至るプロセスを、きわめて迫真性のある映画で紹介する。
(出典:荒俣宏『帝都物語6』)
類語
・正真正銘(しょうしんしょうめい)
意味:まったくうそいつわりのない本物であること。まったくまちがいのないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・真に迫る(しんにせまる)
意味:表現されたものが現実のようすとそっくりに見える。(出典:デジタル大辞泉)
・リアル(real)
意味:表現に現実感・迫真感のあること。また、そのさま。写実的。(出典:デジタル大辞泉)
・紛れもない(まぎれもない)
意味:きわめて明白である。まちがえようがない。(出典:デジタル大辞泉)
・臨場感(りんじょうかん)
意味:実際その場に身を置いているかのような感じ。(出典:デジタル大辞泉)